2回目のサロマ100キロマラソン
2年ぶり、2回目の出場となる
「サロマ湖100kmウルトラマラソン」に行ってきた。
結果からいうと、今回は55キロのレストステーションで
リタイヤとなった。
今年も、サロマのゴールは遠かった。
土曜日、12時。
内藤先生のクリニックに集合。
駅に鈴木さんをピックアップして、受付会場&スタート地点の湧別町へ向う。
16時、到着。
なにやら気温がものすごく高く驚く。
受付を済ませる。テンションが上がる。
ウェルカムパーティーに顔を出し、
食事を少々。
20回完走を果たした「ゴールドゼッケン」達成者を表彰していた。
その中に、岩見沢市の能登さんもいらっしゃる。
スピーチをされていた。
その後、宿泊先である紋別市へ移動。
紋別到着後、ホテルをまちがえるといった笑い話しもありながら、
市内の「はまなす通り」という昭和の雰囲気が漂う通りを散策。
小腹を満たす。
ワタシは禁酒をつらぬく。
ホテルの温泉に入り、21時過ぎには就寝。
翌朝は2:20起きだ。
当日の朝、3時ホテルのロビー集合。
苫小牧から来ているチームに混ぜてもらうかたちで
バスで会場入り。
腹ごしらえ、荷物預かり、トイレなどを済ませ、
午前5時、高揚感あふれる中、4,000人がスタート。
通常のマラソン大会と違い、
サロマのウルトラマラソンは、ちょっと雰囲気がことなる。
殺気立った感じがなく、
どことなく朗らかに、みながゆったりとしたペースで進む。
なんか、皆がニコニコしている。
(これから、100キロという想像を絶する距離を走ろうとしているのに、笑)
サロマ湖の最初の折り返し直前に、
ソーラン節の音楽に合わせて太鼓で応援してくれる
地元の高校生がうれしい。
やがて、20キロ。
もうこのあたりから、雲ひとつない快晴の天気となり、
太陽がギラギラと照り付ける。
すでに暑い、という状態。
30キロ地点。
ウェストポーチに入れてあったジェルを投入。
気温が高い上に、風が強い。
この後、国道に出て、いよいよ「サロマ」という一本道になる。
40キロ地点。
基本的に応援は少ないのだが、
ところどころにある集落では、
子供やお年寄りの方が声援を送ってくれる。
ランナーはその声に元気をもらう。
42.195キロ地点。
以前はここにモニュメントがあったハズだが、
探せなく、通過。
前回はここで、関門1分前だったことを思い出しながら進む。
ブルーに輝くサロマ湖は、あまりに美しかった。
前回の初回には、景色を見る余裕すらなかったが、
あまりに広く、透き通る空と湖とオホーツク海は、
必死に先を目指すランナーたちのこころをいやす。
約5キロ地点ごとにあるエイドステーション。
水、ジュース、バナナ、パン、梅干しなどがある。
エイドはうれしい。
もうすでに、暑くてたまらなくなり、
アタマからのかぶり水はもちろん、
帽子をぬらし、タオルに氷をはさめて首に巻く。
熱があるような錯覚を覚えながら、暑さに耐えて進む。
後で聞いたところによると、
気温は28℃くらいにまで上がっていたそうだ。
向かい風がキツくなり、
前半の最大の上り区間である、50キロの関門を
なんと30秒前にギリギリ通過。
ここを全力に近いスピードで駆け抜けたものだから、
ワタシのヒザ周りがヒーヒー言っている。
歩きを入れながら、55キロのレストステーションへ到着。
ここで、前回の自分を越えた。
この中間点のレストステーションは賑やかなオアシスだ。
ここにはおにぎりもあり、塩をドバッと振りかけて
パクパク食べる。
お い し い 。
結局3つも食べて、水やドリンクも3〜4杯はもらっただろうか。
ホッとして、そばにあったパイプイスに腰を下ろす。
次の60キロ関門まで、時計を見るとあと40分近くある。
キロ7分で行ければ通過はできそうな時間。
けれど、そんなスピードはもはや、ない。
脚はじんじん。それまでの空腹が満たされ、
カラダが動かなかった・・・
結局、今年のサロマは55キロで終わった。
知り合いが何人か
ここにいた。
悔しそうに、リタイヤを語る。
でも、ワタシは不思議と悔しさはなく、
むしろ、やり尽した安堵感の方が強かった。
パイプイスに座って足を投げ出し、
陽にあたって目をとじていたら、
それまで、暑くてたまらなかった太陽でさえも、
「よくやった」と言ってくれているような、
そんな幸福感みちあふれた錯覚さえ覚える。
現実にかえると、「収容バス」というむなしい名前のバスに乗り込み、
リタイヤした選手たちは、ゴール地点の常呂へ送られた。
ゴール地点で荷物を受け取り、着替える。
そして、久しぶり、そう1週間禁酒を解く、ビールを飲む。
走り終えたカラダに生ビールはしみわたるようにうまかった。
そうこうするしているうちに、
早い選手がゴールしてくる。
ささやかながら、拍手で迎える。
みな、いい表情。
内藤先生も、12時間と少々でゴールに到着。
ブルーゼッケンを付けたサロマンブルー選手は、また1回と
完走を積み上げられた。
この気温の中、まったく素晴らしい。
帰りのクルマから見た、サロマ湖の夕景。
早朝からの選手の健闘をたたえるがごとく
きれいに西の空を染める。
そんなこんなで、楽しくもツラい(?)
今年1番のメインイベントが終わった。
翌日の新聞によれば、
暑さがこたえたのか、完走率は56.5%とずいぶん低かったらしい。
昨年に比べて、12.4ポイント下がったと書かれていた。
マラソンに「もし」や「だったら」はないが、
曇りで、気温が低かったら、
もっと遠くまで行けたかも・・・
けれど、練習を積み重ね、
禁酒、早起き、といったコンディションニングも上手くいって
この結果だったということを
すなおに受け入れ、
また、なにか他の目標をみつけなければと思った
今回のサロマであった。
エイドはもちろん、
コースへの応援など、
すばらしい環境の中、走らせれいただいた。
ありがとうございました。
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