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寺島実郎さんの新刊「何のために働くのか」

寺島実郎さんの新刊「何のために働くのか〜自分を創る生き方」を読む。
文春新書。

2012年の紅白歌合戦で歌われた「ヨイトマケの唄」の衝撃と違和感から始まり、
時代を切り拓いてきた先人ビジネスマンである、
グーグル・村上憲郎さん、スズキ・鈴木修さんらを紹介し、
著者・寺島さんの「わが人生を振り返って」道の拓き方を説く。

なんと、寺島さんは、
学生時代に博報堂でアルバイトをしていたそうだ。

そして、時代認識への示唆を通じて、
企業の見極め方から、
終章「人は何のために働き、そして生きるのか」を思索する。

寺島さんはいう。
「仕事を通して時代に働きかけ、少しでも歴史の進歩に加わることが
『生きること、働くこと』の究極の意味だと私は考えている」

与えられた持ち場で、目の前の仕事に挑みながら、
世の中をよりよい方向に変えることに力を尽くすことが、
働く意味だと説く。

「おわりに」にこんなエピソードを載せている。

「坂の上の雲」の主人公・秋山真之が
ワシントン駐在武官として活動していた時のことを調べてわかったこと。
秋山は、
「自分が一日怠ければ、日本が一日遅れる」
という言葉を残しているそうだ。

これを「明治の青年の本音だったのであろう」と
寺島さんは回想する。

人生には誰にでも当てはまる一般解などない。
自分自身の特殊解に立ち向かうしかないのである、ともいう。


時代は明治から昭和を経て、平成の時を迎えている。
大きな戦争を経験して、この国はゼロからこの繁栄を築いてきた。
しかし、成熟期を迎えた日本は、
人口の減少、高齢化、
グローバル化とアジアダイナミズム、
IT革命とエネルギー問題などに直面している。

「自分が一日怠ければ、北海道が一日遅れる」
という気概をもって各自「持ち場」に専心しよう。

寺島さんは、この新書で
そんなメッセージを投げかけているように思う。


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