« 商店街の抱える問題 | トップページ | 三角山→大倉山→円山→藻岩山。札幌市内縦走登山ラン »

北海道の観光振興について思うこと

北海道における今後の観光振興について。

北海道の人口が2040年には24%減の419万人になるとの推計がある。

人口が減るイコール経済が縮小すること。

この流れを食い止めることは容易ではないが、

少なくとも「やれること」はある。

その一つに「観光振興」があると考える。

道外や海外から観光客を呼び、北海道でお金を使っていただく。

統計によれば、人口1人減少につき日帰り旅行者では78人、

宿泊旅行者では24人に来ていただくことでその差額が補填できるという。


観光市場では、昨今、大きく変化している。

団体パッケージ旅行から個人・グループ旅行へ、

旅行形態のシフトが進行する。

インターネットが一般化し、

宿や飲食店情報が利用者の口コミ評価に重点が移り、

LCC+レンタカーで縦横無尽に動く旅行者が増加している。

一方で、旧態依然の観光地では、この変化のスピードに対応が遅れ、

旅行者ニーズとのギャップが生じている。

 

北海道は、ブランドランキングや魅力度ランキングにおいて常に国内第一位を占めることが多い。

にもかかわらず、

その強みを機会に変えることができていないように思われる。

観光ニーズは多様化・個別化している。

マスからニッチへ。周遊型からピンポント滞在型へ。

商品も発地型ではなく、着地型の商品・サービスが求められている。


事実、LCCを使って新千歳空港に降り立つ「女子旅グループ」の多くは「ノープランで来た」と平気でいう。

到着してから、天候や気分で旅の行き先を決める。

彼女たちは「感動体験」や「わくわく体験」、「ドキドキ体験」を求めている。

海岸線での乗馬体験や、

早朝のアスパラ狩りで知る初夏の味覚体験や、

氷上でのワカサギ釣り天ぷら体験に、喜んで大枚を払っていく。

それは関西のファミリーであろうと、

外国のFITであろうと変わらない。

 

事業のマネジメントには「マーケティングとイノベーションだけが必要である」とはドラッカーの言葉だ。

顧客ごとのニーズを洞察し、それに応えていく努力を継続し、

常に新鮮さ・新しさを加えるイノベーションを繰り返していくことが、北海道観光には必要だ。

地域の側では、よそのマチのマネではなく、

地域独自の歴史・文化に裏打ちされた本質的な魅力を探り、磨き上げ、付加価値を付けた着地型の旅行商品をつくり出していくこと。

そして、より一層効果的な情報発信と、

各地域が一体となったプロモーションが組み合わさってはじめて、

旅行者ニーズと地域課題がマッチする。


ここで大切なのは、決して価格競争をしないということだ。

100人が来て1万円使ってくれるより、

10人でいいから10万円使ってもらえるような商品・サービスを目指す。

そしてお互いを理解し合い、

「また北海道へ行きたい」と思ってもらえるファンを何人つくれるか。

そんな未来戦略を持つ「北の大地」「アジアの欧州」でありたい。

« 商店街の抱える問題 | トップページ | 三角山→大倉山→円山→藻岩山。札幌市内縦走登山ラン »

「できごと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 商店街の抱える問題 | トップページ | 三角山→大倉山→円山→藻岩山。札幌市内縦走登山ラン »