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「最初はダメ話」を集める

コピーライターと、というか
「ほぼ日」の、といったほうがいいかもしれない、
糸井重里さん。

「ほぼ日刊イトイ新聞の本」という著作の中で、
ワタシが気に入っている部分。

   *

ぼくは(糸井さんのこと)「最初はダメだったんだよ」
という話をする人が大好きだった。
(中略)

いい店にはかならずサクセス・ストーリーがある。
志のある寿司職人が独立すると、
最初は仕入れたネタを毎日捨てざるえない。
その日の朝に仕入れたネタの量と客足がなかなか一致しないからだ。

朝に仕入れたネタは、活きのいいその日のうちに使わねばならない。
翌日はネタの活きのよさが失われてしまうからだ。
もし翌日も前日のネタで握ったりすると、いい客の足は遠のく。
いい店の寿司職人は、泣きの涙でその日の朝に仕入れたネタを捨て、
翌朝も豊とはいえない財布の金で新たな活きのいいネタを仕入れる。
そうした苦労を積み重ねた店が、いい店と言われるようになる。

ぼくの行っている寿司屋もそうだった。
「最初はランチをやりましてねえ。
昼のランチを800円で出したときは大入りなんですが、
夜はさっぱりお客が来てくれないものなのです。
幸い、『ネタを仕入れるのに、けっちてはいけない』と女房が言ってくれたので・・・」

いい夫婦なのである。
そういう時期を過ごしてきたのである。

ぼくはこうした話を聞くのが、どうも趣味的に好きなのかもしれない。
なんだか、特別にこういう話を集めたがっていたもの。
(166ページ)

   *

まったく同感、よくワカル部分だ。
テレビのドキュメンタリーも、ビジネス雑誌でも、
こういった「苦労ストーリー」に引き込まれていく。

むろん、最初からうまくいく人はいないのかもしれない。
が、しかし、苦労した数が多い人ほど、
人間的に成長できるような気がする。

ワタシもまた、
趣味的に、こうした話が好きな人間の一人である。



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