« パソコントラブルを石川さんに助けていただく | トップページ | 2月の終わりに »

東北へ行く

かねてから「被災地」に行きたいと、思っていた。
「我々は見せもんじゃない」という悲鳴から「忘れないでほしい」と風向きが変わってきたこともあり、そして、1年を迎える前にと思っていた。
ひとりの日本人として、あの海に向かって黙とうを捧げ、メディアを通してではなく、自分の目でなにが起きたのかを感じるためでもあった。
行くのであれば、マスコミ各社が特集を組むであろう、その日の前に行きたいと思っていた。
仕事が立て込み、あきらめかけていた時、
チャンスがやってきた。
金曜日、道南・鹿部町への出張が入った。
鹿部町にまで行っているのだから、海を渡り新幹線に乗れば東北はスグだということに気づく。
打合せを終えた金曜日の夕方、函館からJRに乗る予定だったが、
一緒に出張していた鈴木さんの次の目的地である木古内から乗ることに、急きょ予定変更。
駅前の名物ソース焼きそばを食べてから、ゆっくりと行こうと思っていたら、ちょうどいいJRがあるということでこれまた予定を変更して、函館=青森間を走る特急に飛び乗った。
   *
北海道と本州を結ぶ、津軽海峡の下に掘られた巨大なトンネル・青函トンネルを渡るのは初めてだ。
全長、53.85km。海面から140mの海底からさらに100mをも下を走る地下トンネル。
わくわくしながら、乗車していたが、
意外にもあっけなく、わずか25分程度で走り抜けてしまった。
しかも、トンネルは単なるトンネルであり、座席に座って乗車していると他のトンネルとなんら変わらない。結局、1時間ちょっと乗車し、18時ごろワタシは青森駅に降り立った。
到着したものの、どうするのかの予定はまったく立っていない。ノープランで来てしまっていた。
さて、どうしたものかと駅前を見渡す。
観光インフォメーションセンターなるものが目に入ったので、立ち寄る。
「駅から近くて、大浴場があって、安いところで・・・」というリクエストの末、目の前のホテル・ルートインが空いているとのことでチェックイン。
寝られるところを確保でき、ホッとして、青森のまちを探検しに出かけた。
青森というところは、独特の雰囲気があるまちのように思う。
本州の人から見れば、”さいはてのまち”。
さいはてのまちは、稚内や知床、根室がそうであるように、どこか旅情があふれる。「はるばるやってきた」という達成感がどこかしかに漂っている。
行き交う人も、郷土料理をうたう店や観光施設がその印象を増幅させる。
まちなかをあちこち徘徊して、ホテルに戻った。
   *
翌朝、
ホテルの朝食会場では、若い女性が多く泊まっていたことを知り、びっくりした。
よく観察すると、その多くは高校生であった。母親と一緒の2人組も多く、受験生であることに気づいた。
受験生にエールを送りながら、ワタシはそそくさと出発の準備をすませ、駅前にあった「市場」の様子をチェックして新幹線を目指す。青森駅から、郊外にこつぜんと現れる「新青森駅」。すごく大きい。
そうか、こんな巨大な新幹線の終着駅が3年後、函館市の郊外・北斗市に「新函館駅」になるのかと想像しながら、これまた初めての東北新幹線に乗車した。
東北新幹線は全席指定の列車なのだが、近距離の利用ならば「立ち席」という不思議なきっぷがあるという。
よくわからず、安いという理由でこのきっぷにしたものだから、何号車のどこに座ればいいかわからない。
駅員さんに聞いても「どこでもいいんですよ〜」とのんきな返事。
通路から中の様子をうかがっている同じような乗客がいたので尋ねてみると「最初のこのあたり(青森、八戸)は乗る人も少ないので、空いていればどこに座っていてもいいんだよ」とのこと。
なるほど、と思いながらも、止まる駅ごとに乗客が増えてくる。社内アナウンスでは「東京までこの列車は満席です」などと言っている。不安になりながらも、同じような「肩身の狭い思いをしている」風の人の近くに移動しながら、目的地とした盛岡まで約1時間。あっという間に到着した。
しかし、この新幹線。時速300kmものスピードで走る。線路はトンネルがやたらと多い。
30年後に札幌にまでやってくるという北海道新幹線も、ほとんどがトンネルの中だろうということを聞く。巨額の建設費を費やし、青森=東京を3時間ちょっとで結ぶというのは、どうなんだろうと・・・
「効率、便利」を追求しつづるける、この国のシステムをちょっとうれいた。
   *
岩手県は県庁所在地がある盛岡市。その盛岡駅に降り立つのも、初めてだ。
今回の旅は「初めて」が多い。
盛岡は栄えている感じがした。でも、この「栄えている感」とは、一体なんだろう。パッと見た目のビルやマンションの高さや数の多さのことか。そんなことを思いながら、レンタカー屋さんを探す。
一番小さいクルマを借り、海岸線を目指そうと思っていた。だいたいの時間を聞いたら、3時間はかかるという。
しかも、この日は北海道なみの圧雪状態だ。
まあ、なんとかなるでしょうと、地図を頼りに被災地を目指した・・・
(つづく)

« パソコントラブルを石川さんに助けていただく | トップページ | 2月の終わりに »

できごと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« パソコントラブルを石川さんに助けていただく | トップページ | 2月の終わりに »