ドラッカー学会の年報が届く
ドラッカー学会から、年報誌「文明とマネジメント」が届く。
上田惇生先生の巻頭インタビューから、ドラッカーをテーマにした「研究論文」、「論考」、学会での「講演録」などが載る。
テーマや内容は、さまざまなながらどれも面白い。
背景には、みなが「ドラッカーファン」であるからであろう。
共通の人を師とあおぎ、学び、実践して成果をあげようとしているいわば同志の活動。
なんだかうれしくなる。
なかでも今回は、福山譲氏の「ドラッカーマネジメントの哲学としての『自己目標管理』」という論文にうなった。
英語の原本にあたり、より理解を深める試みを行い、
「現代の経営」という本と「マネジメント」という違う本の中にある共通項を指摘し、その本意を分析したものだ。
すごい。
マニアックなほどドラッカー本を読み込まれているのが伝わってくる。
ここまで、深く、広く、原文まで読まれていれば、ドラッカー師もさぞかしうれしいことであろう。
福山氏によれば、ドラッカーが唱えたという「目標管理」は単に「目標」を「管理」することではなく、「目標と自己規制による管理」であるという。
原文は"management by objectives and self-control" であり、後半の"and self-control"が抜け落ちて単に「目標管理」という言葉がひとりあるきしていては、ドラッカーの本意が伝わらないという。
「セルフコントロール」こそ「マネジメント」するべきだ。
「マネジメント」の語源は「調教すること」。
自分自身をうまく調教する。
これこそが、組織社会を生きる我々が成果をあげるために最も必要なことかもしれない。
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