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「北の無人駅から」渡辺一史著 を読む

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久しぶり、すごい本に出会う。
なんだかうまく表現できないが、「ずどん」とくる本。
全部で800ページもある大作だが、読み始めると止まらなくなる本だ。
「北の無人駅から」渡辺一史著 北海道新聞社。
筆者はノンフィクションの大賞をダブルで受賞された方、「こんな夜更けにバナナかよ」を書いた人である。
著者は「本当の北海道のことを書きかった」と、あとがきで述べている。
6つの無人駅をフックにしながら、そこに暮らすふつうの人を描き、人間の営みと発展、そして矛盾を静かに描写する。
産業、観光、農業、漁業。
それぞれに、人の紹介を通じて、圧倒的な取材力と解説力で「北海道」の一面を紹介している。
「北海道に住んでいる」ワタシにとっても、知らないことばかりである。
なんとなくイメージで知っているようなことの「本当のこと」が取材から、筆者の整理解説からかみくだかれている。
そして、わずか数十年前なのだが、秘境や陸の孤島などと呼ばれた不便な北海道に生きてきた人のありていが紹介されている。
その人生は、圧倒的な「生きるパワー」を感じさせる。
昔の人(北海道に住む先人)はたくましかったとしか言いようがない。このことが、今の自分たちをとりまく環境の矛盾や問題、そして不甲斐なさとして自分にかえってくる。

本書は、すべての道民が読まなければならない。
読んで、知っていなければならない、
そんな歴史と文化と先輩の必死に生きる姿がある。


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