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クリスマスが終わり、まちは一挙に年末モードになる。
今年も残すところ1週間。
ビジネスの現場では、実質、月~火曜日で終了であろうか。
だらだらと過ごすことのなきよう、しっかり計画だけは立てて、有意義な時間の過ごし方を考えたい。
先日の「マーケティング研究会」でのセミナー講演から。
アンケートの声。
●実例がとても多く参考になった。数字を使う、が参考になった。
●今後、広告というものを見る目が変わります。
●ターゲットを絞るというやりかた、お客様に喜んでいただくために。
●「広告」という普段あまりかかわらない分野の話を聞いて、人はどんなことに興味を持ち、どのようにうたえばより効果的なのか、大変参考になった。
●成功例、失敗例が良かった。
●具体的な事例が成功・失敗含めてありわかりやすい。
●現場の事を楽しくお話いただき参考になりました。「ふろく」の冊子の内容が充実していました。
●具体例が多くて大変参考になりました。興味深いデータ・数字もたくさんありました。年末らしい、今年を振り返るモードもこの時期にフィットしていました。
・・・
などなどの「声」をいただいた。
ありがとうございます。
今後も、マーケティング力の強化・普及のために、セミナーや講演活動は積極的にやっていきたい。
ご関心のある方、お気軽にお声掛けください。
今年2010年も残すところ、あと10日となった。
仕事的にいうと、実質今週がラストとなりそうな暦の配置。
もろもろの進行にメドをつけておかねばならない。
そして、年末年始のあらかたの計画を立てておかねばならない。
時間をムダに過ごすことのなきよう。
なんだか今年の12月は、いつもの年の12月とちがってきているような気がする。
街を歩いていると、ひとが少ない。
かんさんとしているところが多い。そして、シニアの方がとても目立つようになった。
もちろん、局地的ににぎわっているところは、ある。
その差が激しいように思う。
また、かつてなら12月ともなると「ボーナスセール!」の文字が広告に踊った。しかし、昨今、この見出しはほどんど見なくなった。
そもそも、今だまともにボーナスが支給されている人はどれくらいいるのだろうか。公務員と一部の大企業のサラリーマンくらいではないだろうか。
不動産の広告でも、「ボーナス払い併用」という文言はすでになくなっている。
そして、クリスマスセール。
街のあちこちにツリーが装飾され、電飾が輝くが、こちらも勢いがあまりない。
あまりない、というか、世の中の比重がシニアの方に傾き、マスコミ的な関心事の比重が下がっているように思える。
もはや、「F1層を・・・」という20歳から34歳までの可処分所得が高い女性をターゲットに・・・という話は少なくなった。
そんなことを感じつつ、例えば、10年後の12月はいったいどんな師走の風景になっているのだろう。
当下一念。
中江藤樹先生が残したことば、だという。
いまの一念、これを続けることだという意味。
時間はもともと、無始無終で、どこから始まりどこで終わるかは分からない。しかし、その時間にも始めと終わりがあるのだそうだ。
一瞬をとってみれば、そこが終わりであり、同時に始まりでもある。
だから我々は、一瞬、一瞬が終わりという自覚を持って真剣に生きることが大切だ。一瞬、一瞬をよき形で終えることができれば、次の一瞬がよき始まりになるという。
それは、具体的には自分のいまいる場で全力を尽くすことが、新しい道が開けてくる一番の大本だ。
一瞬、一瞬を大切に、常に有終の美を迎えられるよう努力を重ねていきたい。
論語普及学会、伊興田氏のメッセージは重い。
ナレッジプラザさんが主催する「第8期マーケティング研究会」。通称「M研」。
この最終回にゲスト講師による記念セミナーとして、講師に招いていただき、1時間お話をしてきた。
撮影:事務局の多地さん
会場はレストランウェディングが主体のセンティール・ラ・セゾンさん。
演題は「乱気流時代に成果を上げるマーケティングとは~取材現場からのご報告」。
広告人の立場から、マーケティングの現場でのつかわれかた、みたいな話をする。
このマーケティング研究会は、小樽商科大学の近藤先生を講師・顧問として開催されているものだ。
今期で8回目。1年間を通じて全10回の講座。
来年も開催されるという。
ご関心のあるかた、お問い合わせください。
例えば、「次のアポまで40分、時間が空いてしまった・・・」という状況がよくある。
10分、20分ならば、あきらめる。
しかし、中途半端に40分とか50分になったときの時間の使い方。
スターバックスのようなカフェに入るか、
本屋で立ち読みするか、立ち読み40分はツラい。
そんな時、街中にある「フリースペース」が便利だ。お金がかからず、ちょっとした仕事ができる場所。
ワタシのおすすめのいくつかをご紹介したい。
・
□札幌駅北口のエルプラザ、1F・3F
1Fには、新聞もある図書コーナー。3Fはフリースペース、ちょっとした打合せも可能。
□アスティ45のB1F
イスとテーブルがあり便利。ただ、いつも結構混んでいる。
□大丸デパートの6Fコーナー
エレベーターのかげに休憩スポットが用意されている。意外にも人目が気にならない場所。
□かでるの9F
植物園への眺望がすばらしいスポット。サラリーマンや学生、いろんな人が利用している。
□紀伊国屋書店が入るビルの3Fのホール
応接セットがおいてあり、時間帯によっては使える。
□道庁の1Fコーナー
イスとテーブルがあり、おまけにカフェコーナーも併設されているので使い勝手がいい
□市役所の1F、最上階
特に最上階は、夏場、解放されていて穴場スポット
□北大の図書館
ここは2~3時間空いた時などはベスト。免許書などを提示の上、利用書に記載しなければ一般の人は利用できないが、あの独特の緊張感ある雰囲気はすばらしい。
彫刻家の流政之氏がこんなことを言っている。
アイデアの着想を得るために工夫していることは? との問いに、
「旅に出ることによって、自分の身を不安定な所へ置くことです。でなければ、感度のレーダーが弱まってしまう。パッといいアイデアが浮かぶのは、たいがい不安定な所にいる時のほうが多い」。
また、作品をつくる量も大切だという話のなかで
「たくさんつくるとは、すなわち、たくさんの試みを行うこと。その中にさまざまな可能性があるんです。さらにそのためには、『反省しないでガンガンつくる』というのがいいですね」。
「致知」1月号より
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外へ出て、非日常の世界に身を置き、
たくさんの試みを行う。
広告の文案づくりとまったく同じに我が意を得たり、の心境だ。
最近とり入れて、いいあんばいの仕事術。
ひとつは、タイマーを常に使うことだ。
なにかを始めるときには、必ずiPhoneのタイマーを設定する。
「この案件は60分くらいだろうから・・・」
「よしっ、この企画書は1時間半でメドをつけよう・・・」
という具合に、時間読みを経て、実際に流れる時間を意識しながら仕事を進める。
これが、緊張感をたもつには、とてもいい。
メールに気をとられたりすることも少なくなる。
「いま、この瞬間を精一杯やる!」 という感じになれるのだ。
タイマーを使いながらの仕事進行は、現代人の集中力アップの必殺技、かもしれない。
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もうひとつは、前倒し仕事術。
月曜朝の休みボケロスをなくすために、日曜の午後から1週間をスタートするものだ。
やってみてわかるが、この効果も非常に高い。
メールチェックや、ファイルなどの整理。
スケジュール・計画立てから、資料・書類の作成など。あたかもスポーツでのウォーミングアップ時間に似ている。
日曜日を使ってのアタマをウィークディモードに戻しておくと、月曜の朝は、快調に仕事モードに切り替わり、スタートダッシュができる。
・
いつからだろう、私たちの仕事のリズムが5日働いて2日休むという、週休2日のリズムに染まってしまったのは。
自分で、自分なりの快適なリズムをつくりだしていくことも、成果を上げるために必要なことに思う。
「今年もあと20日あまりとなりました・・・」
と、はじまるFAX通信が送られてくる。
佐藤会計さんからのもの。
そのコラムを読み、がくぜんとする。
それは、
「私は例年どおり来年の予定をほぼ計画し終わりました。あとは、実行の段取りを踏むだけです」という佐藤さんのくだり。
12月の初旬に、すでに来年一年間の計画が立っているとは・・・
今月の見通しすらたっていない自分にとって、なんという違いにがくぜんとする。
ワタシも、早めに今年を総括せねばならない。
そして、来年の優先順位や目標をたて、その実行にむけた計画をたてねばならない。
CMは「見せる」から「魅せる」に。
ACC、全日本シーエム放送連盟が主催する国内最大の「CMフェスティバル」が50回の節目を迎えたという新聞記事を見る。
ワタシもCMを時々つくる広告人として、関心はある。
記事では、こんなことが報じられている。
「以前のように、力でねじふせるキャンペーン型はあまりなく、ささやかな幸せを得るための提案型メッセージが多い」。
「テレビCMでモノを売るより、テレビを通じてどういう人間関係をつくっていくかに、企業の関心は向いている」。
テレビCMとは、15秒と30秒に込められた企業メッセージの凝縮バージョンである。
それは、いかに好感度をたもちながら消費者のアタマの中に商品やサービスを記憶させられるかがひとつの勝負である。
そんな大命題のなか、制作者は日々知恵とアイデアをひねる世界。
映像と、音楽と、ナレーションとコピーの融合作品だ。
テレビCMの効果が薄くなったと言われる昨今であるが、されど、テレビCMのインパクトとその効果は依然高いものが、ある。
日新堂印刷の阿部さんが新聞に出ている。
「エコ名刺、人気上昇中」との記事。
2002年から始めたペットボトルのリサイクル材を材料にした名刺受注が、全国に顧客2万人。年間に約2千万円を売り上げているという内容。
名刺で2千万円とは、すごい。
ワタシは、この事業の最初の段階でちょっとだけ、関わらせていただいた。
コツコツ、コツコツと、継続は力なりを実践しつづけた阿部さん。
すばらしい活動につながった。
この名刺、環境保護などに1枚1円の寄付金付きで販売している。
片面1色印刷で100枚で1,680円。
通常より若干高いというが、そこは、「エコ」である。
ぜひ、使ってみてほしい。
ご興味のある方は、日新堂(にっしんどう)印刷さんへ。
TEL 011-853-9636。
土井さんの「ビジネスブックマラソン」というメルマガから。
「農商工連携の地域ブランド戦略」という本に学ぶ。
関満博、松永桂子編、新評論社。
「農」と「食」をめぐる世界の中で、今注目をあつめているのが、
「農産物直売所」、「加工場」、「農村レストラン」。
これらは、日本農業、農村を変える3点セットとして拡がっている。
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●富山県 氷見市 「おらっちゃの店」
直売所の成功のひとつに、それを担う人びとの存在が指摘されるが、ここでも地域を愛する魅力的な人びとがいる。この「おらっちゃの店」は単なる農産物の直売ばかりではなく、地域のショーウィンドウであり、人びとの地域への「思い」の焦点として重要な機能をはたしている。
●島根県 美郷町 駆除イノシシのブランド化
イノシシの害に悩まされてきた中山間地域の町が、駆除イノシシを加工・高級食材に転換させていった例。「自立」と「産業化」を実践している。
●三重県 伊賀市 モクモク手づくりファーム
JAの職員であった2人が、地元の豚の販売に苦労を重ね、養豚業を組織し農事法人組合を結成していくことから始まる。その後、一大農村テーマパークを形成。従業員500人、年間来場者数50万人を数える。若いスタッフの自主的な運営、顧客のファン組織化をうまく進めていることなど、全国の先駆者として大きな影響をあたえている。
●モノがあふれるこの時代、日本の消費者は「本物」を求めている。この本物をつくりだす大きな要素のひとつに「地域のストーリー性」の確保がある。「なぜこの商品なり加工品がこの地域で育ってきたのか」。「この商品の裏には、どのような地域的・歴史的な背景があるのか」。訪れる人びとが、そうしたストーリーを見聞きし、地域と「出会える」ことができてはじめて、その地域に感動し、「また来たい」という次の流れにつながっている。
●短期的な利益や個人の利益に走ることはかんたんだが、それよりも、だまっていてもお客さんが来てくれる仕組みを考えることが重要。持ちかえるじゃがいもを有料にして行うイベントよりも、持ち帰りをタダにすることでやってくるマスコミの取材や「ここは良心的だ」というイメージを抱いてくれることのほうが長期的にははるかに重要だ。
=
いま、FTAやら、TPPやらがさわがしい。
その背景には、農協をベースに保護されてきた日本農業が制度疲労をおこしているという事実がある。
しかし、筆者らは農村にうまれた新しい変化を起こしている「現場」では、人びとは実に輝いていると指摘している。
ここに、「農業にかぎらず、日本の新たな可能性を見ることができるのではないか」とさえいう。
北海道こそ、この新しいムーブメントに期待したい。
今年、春と夏と甲子園で連覇をなしとげた沖縄県の興南高校。
その野球部を率いる監督、我喜屋(がきや)氏のインタビューを読む。
昭和25年、沖縄県生まれ。白老町の大昭和製紙の監督もつとめた。
●興南の選手は試合中にガッツポーズをしないということも話題になりましたが、そんな暇があったら次のことを考えておけ、というのが私の考えです。クロスプレーでアウトかセーフを決めるのは、たった50㎝の差です。そういう瞬間を争うゲームを制するには、日常生活から相当集中しながら行動しなければならない。
●冬のトレーニングにしても、私は何百種類というメニューを考えました。ウォーミングアップのやり方も変え、キャッチボールのやり方も変えた。私はウォーミングアップを闘いの前の「訓練」と位置づけているんです。段取り8分と言うけれど、試合に行くまでに勝負はほとんど決まっている。
●野球でも、伸びる子と伸びない子は技術的な素質はもちろんあるでしょうが、やっぱり心が決める。体操ひとつとってもそう。ちいさなことを適当にする選手は絶対に伸びない。逆に小さなことを確実にする選手は、まちがいなく大きな仕事ができる。
=
高校野球をつうじて、その後の人生の礎になることを体感させている我喜屋監督。
野球は、いわば、人間を鍛えるための道具・手段である。
すると、私たち大人も同じかもしれない。
その道具・手段は、普段の仕事。
それぞれの仕事をつうじて、人間を鍛えなくてはならない。
「小さなことを確実にする」。
お互い、肝に銘じたい。
ここんところ、多読は控え、じっくり再読に主眼を置いていたが、
久しぶりの良書に出会う。
「書いて生きていく プロ文章論」上阪徹著 ミシマ社。
ベストセラーとなった「プロ論。」などを手がけた人気ライターが明かす文章論。
文章のテクニックを超えた、仕事論だ。
それは、心構えを説く。
リクルートの求人広告の世界からスタートし、フリーのライターになって15年。この間、3億円は稼ぎ出したという筆者の仕事哲学が披露されている。
・それは、誰に向かって書く文章ですか?
・それは、何のために書く文章ですか?
・形容詞を多用していませんか?
・何を伝えたいか、整理できていますか?
・書く前に文章の構成を考えましたか?
・書いたあと、寝かせていますか?
・事前に相手について調べましたか?
・早めの到着を心がけていますか?
・原稿をつくることを考えてインタビューしていますか?
・締め切りは厳守していますか?
・徹夜をしていませんか?
・時間管理を徹底していますか?
・感謝の気持ちを持っていますか?
・・・
当たり前、といえば当たり前のことばかりだが、
だが、しかし、自分では完全にできているか。
自問するに心もとなくなる。
同様な仕事をする一人として、参考になるとともに、
共感できる部分もかなり多く、自分のやり方に自信を深めることができた。
文章を書く仕事の方のみならず、
営業マンなどにも、インタビュー術の部分などは非常に参考になるであろう。
おすすめの一冊。
ドラッカーはいう。
「自らの成長につながる最も効果的な方法は、自らの予期せぬ成功を見つけ、その予期せぬ成功を追求することである」と。
ところが、ほとんどの人が問題にばかり気をとられているという。
問題ではなく、成功したことは何か。
できないことではなく、できたことは何か。
予期せぬ成功。
自分では思いがけなかったこと。意外にも、うまくいったこと。
ここに焦点をしぼり、
深堀りし、
横展開をせよ、
ということだ。
ワタシの場合でいえば、「取材活動」がそれにあたる。
話を聞き、写真を撮り、文章とレイアウトをまとめる。
この一連の活動が、自分ではさほど意図していなかったけれど上手くできた。
この活動をコア・コンピタンスとして、WEBサイトの運営を主たる業務にするように業態が変化した。
予期せぬ成功。
今一度、振り返ってみてほしい。