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不幸なサイクルを断ち切れ~高村薫氏の提言から

作家の高村薫さんが、新聞の論壇で怒っているというか、嘆いている。

いや、提言している。

以下、主要な部分を共有したい。

   ===

●日本が経済成長の終わりに直面して20年、政治の無策以前に、構造改革を避けつづけ、目先の景気対策をもとめたのは、(結果的に)私たち国民だった。

その声に応えるべく、国はただただ赤字国債による無理な財政出動をかさね、ゼロ金利で国民生活を犠牲にしながら、時代遅れになった産業構造を温存してきた。

●そして、この秋もまた、国は「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」と銘打った補正予算でむりやり景気を支えようとし、国民も企業もそれを求めるのだが、はて、そうして1千兆円もの赤字を積み上げても、世界から円が買われる流れは止められない。

円高対策のための財政支出が円高をさらに推し進め、当面の痛み止めが病気を長引かせる。

●この不幸なサイクルを、私たちはそろそろ断ち切るべきだろう。

●「政治とカネの問題」と呼ばれる古い政治の澱(おり)をいまだに清算できずにいる管政権を眺めるにつけ、1年前の政権交代は何だったのかと思う。

●補正予算のうち、前倒しを含めた公共事業費は8千億円を超える。八ツ場ダム凍結も見直しが決まった。企業団体献金は復活。国会議員の定数削減も画餅に終わり、鳴り物入りで行われた事業仕分けは、250億円がねん出できたに過ぎず、過去2回のそれと合わせても、財源のねん出は幻想に終わった。

●ほかにも、構造改革と農業再生の最後のチャンスになるであろうTPPへの参加表明も族議員の抵抗で先延ばしになり、APEC開催国の日本は顔色もない。

●こうなるともう、国民のほうが先に目を覚ますほかない。

   ===

このところ、なんとなく感じていた政治経済のもやもやを、みごとに表現している。

そう、そうなんだと思う。

求められているのは、我々一人ひとりの確固とした考え方とその意思の表明、そして行動だ。

変化をチャンスに。

強みを機会に。

選択と集中を。

我々、産業人が未来を引っ張っていかねばならない気がする。

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