居酒屋てっぺんの大嶋さんのメルマガに
すてきな、すばらしい話がありました。
以下、転記させていただきます。
=============
母は、小さなカラオケボックスを経営しています。
母は心から、この店を愛し、心からお客様に接していました。
母は私にこう言いました。
『クレームはチャンスと思え!クレーム主とは一生付き合え!』
オープンして15年、その15年間付き合ってきたのがクレームです。
オープン時、カラオケボックスだけに音がうるさいと近所からのクレームが殺到した。
特に道と空き地を挟み隣に建っているAさんとは約12年の月日をかけた最強のクレーム主でした。
母が12年かけ最後には家族のような付き合いに変えた話を聞いて下さい。
オープン時の挨拶から始まり、盆にはお中元、正月にはお歳暮を今でもかかさずご近所には手渡しでまわっていますが、Aさんに限り 受け取り拒否、『そんなんもらったら何にも言えんようになるわ!敷地にも入るな!』『カラオケの音、クーラーの音がうるさい』『病人が寝てるんや!殺す気か!』と、ほぼ毎日怒鳴り込み、駐車場にゴミを投げ捨てたりで大変だったみたいです。
10年間 お中元、お歳暮を拒否されました。
母は悩んでましたが、決して悪口は言いませんでした。
ある日Aさんの主人が亡くなり、自宅でお葬式が行われました。
たくさんの人が集まる中、母は喪服を着た人達に声をかけ自分の店の駐車場に案内をしました。
もちろんAさんは知らない事です。
そしてお客様向けに『誠に勝手ながら都合により夕方まで休ませて頂きます。』と貼り紙を貼りシャッターを閉めたのです。
シャッターを閉めたのは15年間で、その一度だけです。
店を閉める事は信用を失う事と言い、私や姉の結婚式も店は閉めなかったほどです。
翌日
Aさんが商品券をもって店にきました。
母は断ると、Aさんは『本当に嬉しかったんやよ。これだけは絶対に受け取って欲しい』と言ってくれたのです。
母は用事があったから閉めただけですからと、伝えましたが Aさんはわかってくれていました。
葬式をしている前でカラオケの音を鳴り響かす様な非常識な事は出来ないと、商売の前に、人の心を大切にしている母の精神は大事にしていきたい。
人の心を一番に考えて行動すれば商売だって前向きに進むと実感しました。
その後、Aさんは体調をこわし今は、母がゴミを出したり買い物に荷物を持ったりと世話をしています。
今はお中元やお歳暮も受け取って頂けてます。
私にも、とびっきりの笑顔で話しかけてくれます。
1年前、店とAさんの家の間に家が建ちました。
Aさんがきて、母にこう言いました。
『家が建ってから、つどい(店の名)さんが見えなくなって寂しくなったよ』
それを聞いた母は
『なんか肩の荷が降りた気したわ。もう引退出来るわ』
と私に言った。
たった1つのクレームにそこまで全力で接した母を尊敬します。
まさに引退をかけた仕事だったと思います。
今は引き継ぎ全力で頑張ってます。
奥川
お店詳細↓
〒649-5332和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日4丁目117カラオケスタジオ集(ツドイ)