事業の目的のひとつとは
会社の目的とは何か。
この素朴かつ本質的な答えが、
「顧客を創造すること」
と、ドラッカーは指摘します。
(「現代の経営」上48P)
「事業家の行為が人間の欲求を有効需要に変えたとき、初めて顧客が生まれ、市場が生まれる」とあります。
そして、
「顧客が事業の土台であり、事業の存在を支える。顧客だけが雇用を創出する。そして、社会が企業に資源を託しているのは、その顧客に財やサービスを供給させるためである」
と指摘します。
お客さんこそ、すべて。
会社も大きくなればなるほど「本社機能」が肥大し、その維持活動に時間も労力もとられる。
いわゆる、内向きのこと、「問題」の解決にどうしても目が向いてしまいがちになります。
しかし、原点は外。
お客さんがいてはじめて、会社は成立する。
その上で、ドラッカーは、
「企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。
マーケティングとイノベーションである。
この2つの機能こそ、まさに企業家的機能である」
マーケティングは「セールスを不要にすることである」との有名なことばもあります。
売り込みをすることなく、売れる状態にもっていくことこそマーケティング。
そのカギは、お客さん一人ひとりのニーズ、不満なこと、不便さを理解することが出発点の気がします。
困っていることを解決してあげれば、お客さんは喜んでお金を払う。
どなたの言葉か忘れてしまいましたが、
「人生は良かった探し、ビジネスは困った探し」
という、うまい言葉を聞いたことがあります。
企業の基本的な機能であるマーケティングに長けるためには、お客さんの困りごとに丁寧に耳を傾けることを、しくみとして取り入れませんか。
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