ご存知ワタミの社長・渡邊美樹さんの「使う!論語」という文庫本を読んでおります。(三笠書房 2007年5月10日初版)
この渡邊社長、好きなんです。いろいろ著作を持っています。
すばらしい。
でも、渡邊社長の愛読書が「論語」だったとはこれまで知りませんでした。
(自分にとって人生の座右の一冊ってなんだろうなあ~)
そんなことをおぼろげながら考えていた時だったので、「論語」にピンと反応して「即、購入!」です。
「あとがき」に渡邊社長は、こんなメッセージを記しています。
「孔子の人生に憧れます。2,500年以上も孔子の思想は生き続いています。
人は目先の損得にこだわります。
善悪よりも損得が人の判断基準になったのは、いつからでしょうか。
私は自分自身を、そして、ワタミという法人を100年・200年先から見ようと決めました。
100年先から見たら、
お金があるとかないとか、有名だとか有名じゃないとか、
権力をもったとか、もたなかったとか
本当に小さなことに見えるはずです。
100年・200年先から見たら、
いかに生きたのか、
どんな思いで生き抜いたのか。
もっと言えば、
自分以外のどれだけ多くの人の、幸せに関わることができたのかのみが問われ、
それ以外の地位や名誉や財産などは、
ゴミのようなものだと思えるのではないかと考えます。
孔子の人生は、思想は2,500年以上経った今も輝いています。
時間軸をあまりに短く置いて、人生の判断を間違いたくはないものです。
・・・」
いや~、まったくそうですね。
「損得」を判断基準にしない。
100年先からの時間軸で、自らを振り返れ。
この本、大変味わい深い一冊です。